証による 標準の治療穴
肺虚 太淵(補) 太白(補) 陽池(補)
脾虚 太白(補) 大陵(補) 陽池(補)
腎虚 復溜(補) 經渠(補) 委陽(補)
肺虚肝実 難経七十五難型 復溜(瀉) 陽池(瀉) 陽谷・養老・支正(瀉) 
脾虚肝実 太白(補) 懸鍾(光明)(瀉) 陽池(補)

 

糸練功とは


長年足の冷えと、不眠症で悩むご婦人

昭和11年生 67歳 (No12333

平成16年5月17日 

初診 

長年の足の冷えのため、夜が眠れず困っていたところに、当院の患者様のご紹介でご来院されました。

糸練功にて 五志の憂を調べた結果 5合を示した。初来院の患者様にしては、高い合数を示しました。

問診の結果、不眠症で夜眠れぬ日々で憂鬱になっており、またそこに足の冷えが不眠に拍車をかけるように襲う感じとおしゃられ、「もう私は、一生この足の冷えとは

サヨナラできないそして、夜はこれからもずーっと靴下を履いて寝ないと駄目と諦めてました」と言うことです。

脉診・腹診にて 肺虚肝実と証を立て 商丘 陰陵泉(経金穴) 外関に補法を致しました。

頚肩部の凝りに、はり及び吉田流あん摩で処置を致しました。

 

5月22日 

望診(舌診)にて肝に変動あり  腹診・脉診より証を 腎虚証と立てるが、処置後の腹の状態がいまいちなので脾虚肝実証にて証を立て直し処置

問診にては、途中で目が覚めると寝られない 入眠は少し良くなったとのこと。(勝手に気づかづに寝てしまった事があった)

病院にて血清検査の結果を知らして下さいました。 高脂血症 心電図にて若干異常があるとのこと 糸練功にて心臓部分を臓器反応診にて調べると

5合と示した。

食欲 ○ 睡眠 △ 便通 ○ 痰熱の証と判断し 灸治療を施した 神門 三陰交 四神総

 

6月7日

望診(舌診) 平とみなす  入眠もよく朝まで寝られる日が続いたと喜んでおられる。 また長年悩んできた足の冷えも、嘘のように暖かく、現在は

念願の靴下を履かずに寝ることが出来たと主人にも喜んで言ってますと笑みをいっぱいに語って下さいました。

施術者として仕事のやりがいを感じそして一緒に幸せになる時間です。 本日は少し左の胸鎖乳突筋後縁が痛いと訴えました。

糸練功で見た結果、4合と示しました。また若干腰痛もあるとのことでした(糸練功では7合示す)

脉診・腹診にて腎虚証と証を立てました。問診上、口渇があるとのことでしたので、 心腎不交と立てました

四神総 神門 三陰交 太けい に灸治療をしました。 腰痛は、吉田流あん摩療法 左胸鎖乳突筋は、本治法の 復溜 けいきょ穴 委中の補法で

取れました。 五志 腰痛 肩こり共に 10合で 治療を終診しました。

予防と言うことで、1週間に一回来院の予定を2週間に一回でいいだろうと話合い本日、ご婦人の診療を終わらせていただきました。

 

本人から、本当にこのように、足が暖かくなるとは信じられません。本当に夜もよく寝れるようになりましたと大喜びでした。

この方は、非常に生命力の高い方である、2週間も間があくので心配しておりましたが、再来院時の五志・腰痛ともに7合には私もびっくりでした。

この方のように、ご年輩の方であっても、この東洋医学療法で治る!絶対良くなる!と信じて。治すと言う”気”で臨まれたのが、今回の早期診療結果

に結びついたのだと思います。治すのは施術者ではありません。その方患者さんご本人です。当の本人にこの治療で絶対治る、いや治ってしまう・・・

ぐらいの気持ち(気の持ちよう)で、そして施術者と患者様の呼吸が合った診療・治療が出来れば

たとえその症状が長年のものであっても、改善し治癒していくものみたいです。 私も改めて勉強をさせていただきました症例となりました。

 

      



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