証による 標準の治療穴
肺虚 太淵(補) 太白(補) 陽池(補)
脾虚 太白(補) 大陵(補) 陽池(補)
腎虚 復溜(補) 經渠(補) 委陽(補)
肺虚肝実 難経七十五難型 復溜(瀉) 陽池(瀉) 陽谷・養老・支正(瀉) 
脾虚肝実 太白(補) 懸鍾(光明)(瀉) 陽池(補)

 

糸練功とは


五十肩(肩関節周囲炎)で苦しむ男性

昭和7年生 61歳 (No12350

平成16年6月23日 

初診 

右肩の凝り (左 = 右 )ともに糸練功にて愁訴診確認すると、2合+2 であった。また問診上で、副鼻腔炎を過去に患い、OP(手術)をしたことがあるという

高血圧からのかたこりを疑い糸練功で診ると2合を示す。 百会診では、2合 おそらく 肩こりか高血圧の反応だと思われる。

五志を診ると 7合を示した、比較的、自律神経は安定している様に思われる。

主訴である肩関節周囲(特に、三角筋、0.5合・大胸筋0.5合)と特に三角筋から前胸部にかけての痛みが顕著である。

肩関節周囲炎に、吉田流あん摩、圧痛部に寸6の3番鍼にて治療する。

百会診 2合→8合 五志7合→10合 肩関節周囲 0.5合→5合 本治法としては脾虚証として治療。

 

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再診

大胸筋から三角筋の愁訴診(糸練功)にて8合、しかし本人は、まだ腕の前方挙上が困難という、即経筋判断をし、手の太陰経筋と判断

施術者が魚際穴を触りながら、次いでご本人に腕の前方挙上をするようにいうと楽に出来るという、「痛みを以て兪と為す」治療点と判断。

焼きはりを用意して、魚際穴に接触させて、いまいちど患側の腕の前方挙上を指示したところ、すごく楽に出来ると驚かれてました。

糸練功にて確認すると広背筋・三角筋・大胸筋共に10合±0を示しました。

脉診 肺虚肝実証

<考査>

この方は、当院を電話帳でおしりになり来院された、早めの治療が功を奏した症例と言えます。再度悪くなったらお電話しますとのことですが

おそらくこの症例でかかってくることはないでしょう。糸練功にて10合±0になったかたは、殆ど再発はされません。

またこの方は始め気功なんか信じれなかったが、先生の動きを見ていると、やっぱり気功っていうのはこの世に存在するんですね、糸練功はすごいですね

と笑顔で話され、治療院をあとにされました。

      



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