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故 入江正(FT創始者)先生の名言集

著書の紹介

作成日 2006/4/22

故入江先生の東洋医学の知識、考え方は非常にずば抜けていると思うのは私だけであろうか?

もっと東洋医学に親しみ、そして深さを知っていただくためにも、私が勉強した数々の中で、

入江先生のお言葉を何点か紹介していきたい。

●日本の湯液は江戸時代のものと比べてなんらの進歩も見られず、むしろ、西洋医学を引用したためかえって退化してしまったように私は

考えている。処方を構成する生薬の名前も知らない者や処方名も知らず番号で使用する者が増え、漢方薬には2千年の歴史と文化があることを

知って欲しい。そして漢方薬が作られた原理は未だに解明されていないことを知って欲しい


●人間の身体は実に精妙に作られている。特に病気の時には、その精妙さが感慨なく発揮される機構が備わっている。それにはふたつあります。

ひとつが、経脉であり、もう一つが、薬の判定能力である。それは人間が病気をしたときには、薬を服用する前に、その薬物が効くか効かないか

適か不適か毒になるかを判定出来る能力である。

伝説の神農が持っていたとされる能力の一部を普通の人間でも持っているのである。


●これ迄は、湯液治療では医者が主導権を持っていたのであるが、これからは適か不適かを判別出来る人間に本来備わっている能力の方が

主導権を持つような時代がやってくると私は信じている。近い将来、医者と病人の立場は五分五分になると思うのである。先生の予言である。

名医の薬も同様にして適・不適を判定できる。漢方薬だけでなく新薬の場合も同様である。


●鍼灸家が経脉と五行説を敬して遠ざけたのは、実利を重視したあまり経穴しか利用しなかった事と経脉を捉えきれなかったからである。

湯液家が「傷寒論」や経験を重視し五行説と経脉を迷信や呪術としたのは、手に取れ、目で確かめ、すぐに実利と実用につながる商品と

しての処方という薬物があったために学問の形を知ろうとしなかった事と経脉が分からなかったである。 経脉を理解しない限り、漢方は

理解できない。それは漢方のアルファベットであるからである。

経脉は表裏が経別で結ばれているために外治の鍼灸が臓腑に効き、内治の湯液治療が経脉を治すことが出来るのである。


●多分、極近い将来、漢方には世界中から参入するようになるであろう。ゴールドラッシュのような状況が起こるであろうと思う。

医学の世界の処女地、医療の世界の未開拓の原野はここにしかないからである。金属の鉱山もオイルの油田もここにしかないからである。


●FTを取得すると(出来れば糸練功)世界中でも共通化する事が出来る。治療法もFT(糸練功)を理解すれば全世界に普遍化する事が出来る

それは人間の本質に根ざしているからである。多分、近い将来、私の治療法は高く評価されるものと確信している。


●私の体験では、慢性の老人の脊中の愁訴の者には牽引は宜しくないという印象を持っている。


●私の体験と日常の治療から老人病の経験をしてきた 多分近い将来、老人病学というものが出来ることであろう。それは社会のニーズ

でもあるからである。 漢方は西洋医学とは原理も原論も異なった医学であるが、2千年も前から鍼灸と湯液の治療医学と導引・按キョウ

(マッサージ)の養生医学を完成している。従って老人病に対するノウハウもある。ただ残念なことにノウハウを生かせる教育制度も専門家も

居ないのが現状である。

所感 少なくとも、私(當山)は、介護支援専門員のテキスト(特に医療基礎・総合サービス分野にて)で若干の老人病学を触れさせて頂いてると思

う。入江先生の予言は見事に的中していると思う。 また老人病に対しては、腎虚とTMDなどの合病が多いことが私の中では確認している

私の手で、入江先生の作り上げてきた、老人病専門治療を創作できたらと思ってる。


●少なくとも、鍼灸家が病気の本質を経脉の変動として捉えたのに比べれば湯液家は表面を重視したという偏りがあったと言えよう

張仲景(傷寒論雑病論著者)はそうではなかったと私は考えている。ついでに言えば、湯液の随証治療(証を立ててその証を治療とする)

もう目いっぱい、患者の身体と対話して病気の本質に踏み込んで投薬するようになったことを意味している。

適・不適診を、病人がマスターをしたら医者の地位も危ういものになる筈である。


●いづれ、経脉と五行説と入江FTだけが共通の言葉になる気がしてならない。


●針灸治療でも数多く針を刺し、灸をすえることが効果が挙がると錯覚されているが、それは間違いである。過剰な治療は害になる。


●針治療と湯液治療を併用すると素晴らしい効果をうる事が出来る。


●漢方は素晴らしい医学である。現代医学とは理論も治療法も異なっているが、人間の身体に馴染むように作られているために、

病人が違和感を持たず、素直に治療を受け入れるのである。


= 続く =